教えて！大上先生
hanshinbukai令和6年2月に行われた大上勝行先生特別講演で寄せられた「大上先生への質問」に対する回答です。
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生理痛の改善のため当帰芍薬散を飲んだときに2週間は美味しく飲めたのですが、3週間目からイライラが止まらなくなり飲むのを諦めたら治りました。婦人科の先生にはホルモン剤ではないので関係ないと言われたのですが、東洋医学的に見ると体の中の不足がなくなったと考えて良いのでしょうか？
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まず、「合っている漢方薬は美味しい」という定説がありますが、「美味しい漢方薬が合っている」わけではありません。また、不足がなくなったら体調は良くなるはずです。ですから、まず当帰芍薬散が合っていなかったと言うことを考えます。当帰芍薬散は、肝虚熱証の薬ですが、血を補う当帰は胃にこたえるので脾虚の人には向かないことがあります。芍薬の量も多いので寒証には向きません。また、女性の中には生理の周期によって漢方に敏感になる人もいます。これらが思いつくところです。
