教えて!大上先生

令和6年2月に行われた大上勝行先生特別講演で寄せられた「大上先生への質問」に対する回答です。

日本人は脾虚の方が多い印象ですが風土的な事もあり、京都などは時に湿が留まりやすいと思うのですが、その様な患者様へのアドバイス。根治を目指していくのなら何を伝えますか?日常のケアー、日々の積み重ねが一番大切だと存じますので、ご教示頂けたら幸いです。因みに自身も脾虚です(笑)

まさしく湿がたまるようなことはしないということですね。それには胃を大切にします。具体的には、

①小さな子どもには氷の入ったものは飲ませない。

夏の麦茶なども、常温でいいです。当然氷が入ったものを飲むと、その方がよくなるので、小さいうちからそのように仕向けた方がいいですね。

②大量の水は飲まない。

毒素を流すために一日2L飲むとか高血圧だから努めて水を飲むという人がいますが、日本人には向きません。身体が水道管のようなものならそれでもいいですが、胃で吸収され身体を循環し膀胱に染み出て小便として出ていくのですから、身体に負担がかからないはずがありません。結果、水がたまり湿邪として身体を傷めます。

③胃を冷やすものを食べない。

ヨーグルト・生野菜・冷たい飲み物・スムージーなど。栄養の高い食べ物・飲み物も胃に負担をかけるようではマイナスに働きます。