教えて!大上先生

令和6年2月に行われた大上勝行先生特別講演で寄せられた「大上先生への質問」に対する回答です。

二人から似たような質問です。

  • 気が至った感覚の指標のイメージなどで先生が大切にしているものでことばにできるものがあったら教えて下さい。
  • 「気の至り」というのがイマイチよく分かりません。

響く鍼、Dーカルトゥイッチなどとは異なるのでしょうか?また、気の至りは患者としても分かるものなのでしょうか?一度、体験ができるまでは何をもってよいと判断すればよいでしょうか?よろしくお願い致します。

僕もはっきりとは「気」が分かるわけではありません。あえていうなら、ツボをとらえ、鍼を刺して、押し手の親指と示指の腹でツボを観察する。そのときに指に感じる変化が気の至りだと思っています。その感じ方は色々です。硬い硬結がスーッと和らぐ。荒々しかった脈動が落ちつく。冷たかった部位が温かくなる。などです。まず最初は、変化を起こすのではなく変化を観察するつもりで待ってください。